ゾッとする話

ショートショート

プレゼント

私は、人気配信者だ。「またGさんからのプレゼントだ」彼は私の配信を、売れる前から応援してくれていて、定期的にクマのプレゼントを贈ってくれる。私は、そのぬいぐるみをベッドの枕元に飾った。「おやすみ」クマに声をかけて、私は眠りについた。「おやす...
ショートショート

タスケテ

朝、仕事に行こうとアパートを出ると、上から1枚の紙ヒコーキが落ちてきた。その中には「タスケテ」と書かれている。(またか)はじめは心配していたが、半年も毎日続くと、もういたずらとしか思えない。丸めて鞄に投げ入れ、仕事に向かった。彼に監禁されて...
ショートショート

新メニュー

裏通りに、小さなレストランがある。夫婦でやってる、アットホームなお店だ。少し気難しい旦那を、奥さんが笑顔で見守るこの夫婦には、客となれ合いの関係はないものの、心地よい雰囲気があった。久しぶりに、男がレストランを訪れた。新メニューがある。「煮...
ショートショート

ルンバ

最近、ルンバを買った。留守中に部屋のゴミを掃除してくれて、帰宅すると家がきれいになっていて心地よい。良い買い物をしたな、と満足している。「ただいま」「ん-、おかえり。早くご飯作ってよ」同棲中の彼は、2カ月前に仕事を辞めて、新たに仕事を探そう...
小説

違和感

(何かがおかしい)家に帰ってきたのだが、何かが少し違う気がする。同じ家具、同じ配置、テーブルの上にはお気に入りのマグカップがある。でも何かが違う気がする。そんな時、玄関から人が入ってきた。私が恐怖で硬直していると、そこに立っていたのは階下の...
ショートショート

し刑

裁判所は、緊張に包まれていた。「判決は、し刑」(まだわからない。どっちだ?)被告人は、祈る思いで画面を見つめる。画面にその文字があらわれると、傍聴席の遺族は狂喜し、被告人はガタガタと震えはじめた。「娘がどんな気持ちだったか、今からたっぷり思...
ショートショート

強迫神経症

今日もコンロの火が気になる。きっかけは、火の消し忘れだった。それから、一日に何度も確認しないと気が済まなくなった。症状はどんどんひどくなり、次は鍵の閉め忘れが気になり、外出先から何度も引き帰さなきゃいけなくなり、仕事にも行けなくなり、外出も...
ショートショート

録音人形

私はなおこ。なおちゃんって呼ばれてるの。8歳の誕生日に、等身大サイズのお人形をプレゼントされた。この人形には録音機能が空いており、私の声をそのまま、私と同じ声で復唱してくれる。私は嬉しくていつも人形を持ち歩き、いつも話しかけた。「あそぼー」...