はじめに
私が以前、保護猫の姉妹2匹をお迎えした記事を読んで
「猫のいる生活っていいな」
「私も保護猫を迎えたい」
と心が動いた人もいるかもしれません。
実際にお迎えしたいと思った時に、知っておきたい情報をこの記事でお話ししたいと思います。
どこに問い合わせるとよい?
保護猫の現状を知り、「自分も保護猫をお迎えしたい」と
「保護猫譲渡」
「譲渡猫」
というキーワードで検索すると、大きなプラットフォームを持った全国展開されている保護団体が出てきます。
ただ、大きなプラットフォームでは、自分の県の募集で検索してもはるかに遠い県の募集が表示されることも多くあります。
そして、そのようなプラットフォームの募集だと、顔の見えない譲渡となりがちなので、
「こんな条件、誰が通るの?」
と思うほどに譲渡条件が厳しいことも多いです。
実際、保護猫の譲渡というシステムを悪用する人がいたり、愛情はあっても「多頭飼育崩壊」を起こしているケースがあるからでもあります。
保護猫を迎えようとしても心が折れて諦めてしまうのは、
・飼う資格がないと弾かれてしまう
・トライアルに進んでも、信頼ではなく懐疑的なテストのような空気が続く
といった経験から、保護団体や保護猫譲渡に苦手意識を持ってしまう人もいるかもしれません。
保護猫を迎えるのには、地元の市の保健所、地元の保護団体からまず調べていただければと思います。
「人を審査する」
より、
「一匹でも譲渡を繋ぎたい」
という、信頼ありきで向き合ってくれる団体が多い印象があります。
高齢者であったり、後見人が立てれないと保護猫を迎えられないのは同じかもしれませんが、その保護団体によって、譲渡会で向き合って自分の事情を話すことで、
「成猫なら」
など、猫を幸せにしたい着地点を探しながら保護猫を迎えられる場合もあります。
地元の保護団体や市の保健所に保護犬のいないという場合はありますが、保護猫がいないということはありません。
猫自身にも、迎える人にも、遠距離の移動が無いことのほうが負担が歩く済みます。
あなたの迎えたいタイミングに地元で保護された猫。
「運命」を信じて、お迎えしてあげてください。

猫の病気の理解
保護猫の募集項目の中に、よく書いてある2つの項目があります。
「猫白血病」
「猫エイズ」
この2つの病気とは何か?正しく理解してからお迎えする事が大切です。
陽性の場合の症状や、生活上の配慮をお話しします。

「猫白血病」とは?
「猫白血病」、正式には「猫白血病ウィルス感染症(FeLV)」と言い、これが陽性であると、免疫力の低下、慢性的な貧血、リンパ腫などの血液のがんを誘発する致死的になることもある感染症です。
病気にかかりやすく、また、かかった病気も治りにくいです。
原因は、母子感染が多く、生まれつきでなくても、猫同士では唾液や排泄物で感染します。
「グルーミングし合い」「食器の共有」「噛みつきなどの喧嘩」
など、感染の危険は日常に起きうるので、「猫白血病陽性」の猫は、多頭飼育にはお勧めしません。
成猫になってからの感染は、免疫で排除できるケースもありますが、子猫時から感染している場合は持続感染となり、効果的な治療はあまりありません。

人には感染しないので、お迎えしてお世話をすることに人が健康を損なう心配はありません。
しかし、お迎えをする際は、この猫だけを飼育できる環境と、医療にかかる機会が多いことを理解して、医療を放棄しない責任も受け入れてお迎えしてください。
「猫エイズ」とは?
「猫エイズ」とは、「猫免疫不全ウィルス感染症(FIV)と言い、猫の免疫力が低下するい病気です。
「エイズ」という名前ながら、人間の「エイズ」とは全くの別物です。
母子感染も多くありますが、他は陽性の猫との喧嘩で、噛み傷から唾液中のウィルスが侵入するのが原因です。
野生で暮らした時期がある保護猫は、猫同士での喧嘩の機会があったり、母子感染があったりという経緯から、一般的な家庭の猫より高い確率で陽性反応が出ると言われています。
この病気になってもすぐ発症する訳ではなく、数年~10年以上の潜伏期間があります。
発症すると
初期:発熱、リンパ節の腫れなど
無症状期:見た目は健康
発症期:口内炎、鼻炎、皮膚炎、慢性的な下痢、その他健康な猫はかからない病気にかかり、それが悪化しやすい
という形で進行していきます。
保護された時に検査するので、その時点で「陽性」の結果が出ても、発症していない「無症状キャリア」がほとんどです。
お迎えした後に「完全室内飼育」、「ストレス軽減」、「栄養管理」など適切なケアをしていくことで、発症せず天命を全うすることも出来ます。
人への感染もありません。猫同士でも、噛み合いの激しい喧嘩でもしない限り、空気や日常的な接触では感染しません。
体調を崩しやすい体質に気を配る配慮は必要ですが、保護猫にはよくあるリスクであると理解してお迎えすることもありだと思います。

避妊手術と去勢手術の必要性
完全室内飼いで、1匹、または同性の猫同士でお迎えするから避妊手術も去勢手術も必要ないんじゃないか?
そう考える人も多いと思います。
しかし、避妊手術と去勢手術は、「妊娠」と「多頭飼育崩壊」の対策のためにだけ行われるものではありません。
オス猫は、去勢手術をしないと、家具や壁におしっこをかけるマーキング行為(スプレー行為)がやめられない猫が多いです。
これはオス猫は、縄張り意識の強い本能が自分では抑えられないからです。また、発情期になると体がメス猫を求めてしまい、それが満たされないと、発情ごとにストレスが高まります。
去勢手術をすることで、このマーキングをやめさせ、発情期の度に訪れるストレスから解放してあげることが出来ます。また、去勢手術をすると、けんかっ早かった猫も、穏やかな猫に変貌することもあります。
穏やかに暮らせることは、猫自身の幸せにもつながります。
メス猫は、年齢を重ねると、ホルモン関連の病気に罹りやすくなります。
乳腺腫瘍(乳がん)、支給蓄膿症のような病気を、子宮を摘出することで防ぐことができます。
あとは、オス猫同様に、発情期がなくなることで、ストレスを減らし、精神の安定した状態を保つことができます。
猫の「ストレス軽減」のため、そして「未来の病気のリスク対策」のためにも、どんな環境で迎える猫であっても避妊手術と去勢手術をすることが、保護猫譲渡を希望する飼い主の義務となっています。

まとめ
保護猫は、犬の保護犬の事情とは異なり、保護団体がどんなに頑張ってもいなくなることはありません。
興味はあるけど一歩を踏み出せない人の支えに、この記事がなれたら幸いです。

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