怖い話

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回覧板

引っ越しを終えた私たち夫婦は、町内会長に挨拶に行った。町内会長さんは、朗らかな雰囲気で、「今はもう町内会行事もやらなくてね。若い人はそういうの面倒くさいでしょ?回覧板だけ回してもらえばいいから」と話された。町内会行事は気が重いと思っていたの...
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タスケテ

朝、仕事に行こうとアパートを出ると、上から1枚の紙ヒコーキが落ちてきた。その中には「タスケテ」と書かれている。(またか)はじめは心配していたが、半年も毎日続くと、もういたずらとしか思えない。丸めて鞄に投げ入れ、仕事に向かった。彼に監禁されて...
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ルンバ

最近、ルンバを買った。留守中に部屋のゴミを掃除してくれて、帰宅すると家がきれいになっていて心地よい。良い買い物をしたな、と満足している。「ただいま」「ん-、おかえり。早くご飯作ってよ」同棲中の彼は、2カ月前に仕事を辞めて、新たに仕事を探そう...
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プレゼント

男は、一人の女性に恋をした。男は、彼女が喜ぶようなプレゼントを贈り続けた。ある日は時計を。ある日はネックレスを。彼女の喜ぶ顔が見たくて、男は一生懸命仕事に精進した。そしてついに婚約指輪を贈り、二人は結婚した。やがて女性は赤ちゃんを身籠り、か...
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井戸

我が家の裏には井戸がある。昔ながらの、つるべ落としのある井戸だ。水道で賄えてる今、井戸は埋めていいのではと祖母に言ったことがあるが、「何かあった時のために残しておきたいんだ」と頑なに譲らない。私の両親は、あまり仲が良くなかった。母が泣いてい...
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口裂け女

「私、きれい?」「もちろん、おきれいですよ」女はマスクを外し、口を見せる。「私、きれい?」「だから、きれいって言っているじゃないですか。しつこいなぁ」私は、美容外科医だ。毎日、コンプレックスを抱えた女性がたくさん診察に訪れる。大体は、「おき...
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桃を拾ったおばあさん

おじいさんは山へしばかりに。おばあさんは川に洗濯に。山も川も歩いて半日ほどかかり、家に帰ったころにはお腹がペコペコだった。ある日、おばあさんが、川で拾ったという大きな桃を持ち帰ってきた。なんと大きな桃だろう。今晩は久しぶりにお腹いっぱい食べ...
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竜宮城への案内

カメは、子供たちに頼んでいた。「私を殴るふりをしてくれないか?そこにひっかかる人がいたら、君たちにも分け前を与えよう」まんまとひっかかった浦島太郎。カメは後ろから子供たちに謝礼を渡し、浦島太郎を竜宮城へ連れて行った。何故かって?それは、ご主...
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ぴーちゃん

結婚して子供も授かる気配がなかった夫婦は、インコを飼い始めた。「おはよう」「ぴーちゃん」我が家のインコはよくしゃべる。「ぴーちゃん、かわいい」「しねばいいのに」「えっ?ぴーちゃん、今、何て?」その日の夜、妻はそっと家を出た。