おじいさんは山へしばかりに。
おばあさんは川に洗濯に。
山も川も歩いて半日ほどかかり、家に帰ったころにはお腹がペコペコだった。
ある日、おばあさんが、川で拾ったという大きな桃を持ち帰ってきた。
なんと大きな桃だろう。
今晩は久しぶりにお腹いっぱい食べられる。
よだれを滴らせながら、桃を切ったその時、
中から元気な赤んぼうが出てきたのだ。
(今日はお腹いっぱい桃を食べられると思ったのに…)
包丁を握っていたおばあさんの手はわなわなと震えた。
その夜、おじいさんとおばあさんは久しぶりにお腹いっぱいの鍋を食べたとさ。


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