「傾聴力」の高め方

傾聴

はじめに

あなたは人とのコミュニケーションは得意ですか?

「人との会話が途切れてしまう」「話を弾ませることが上手にできない」という人は、私はコミュニケーションが苦手だと感じているかもしれません。

会話の引き出しが多く、話題の事欠かない人の魅力は確かにあります。しかし、「長い時間を安心して一緒にいられる」、「この人に話を聞いてもらいたい」、と感じさせる人は、必ずしも話し上手な訳ではありません。それでもそれらの人に共通しているのは「聴く」力の高さ、「傾聴」の上手さです。

「傾聴力」は、話し上手の人と違って、意識することで後天的に高めていく事が可能です。この記事では、「聴く」力――「傾聴力」の高め方をお伝えしていきたいと思います。

「傾聴」とは?

「傾聴」とはどういうものだと思いますか?

カウンセリングの場所で使われていた言葉でしたが、今は職場や人間関係の場面でも生かされると注目され、耳にする事が多くなりました。

「話をする人の聞き役に徹すればいいの?」

それは、半分は正解ですが、半分は不正解です。
話を聴きながら、この型の求めていることは「発散」なのか、答えにたどり着ける「道標」なのか、聴きながら真意を辿り、引き出せることが「傾聴」です。

話を「聞く」のではなく、話の奥にある心の声を「聴く」

それが、私の考える「傾聴力」です。

「傾聴」のコツ

「傾聴」には型から身に着ける部分があります。その「コツ」をいくつかご紹介します。

話の腰を折らない

話を聴いていると、相手の話に「それは違う」「私はこう思う」と口をはさみたくなる場面はあると思います。
しかし、「傾聴」の基本は、ひっかかるところはあっても、「この人はこう感じているんだな」と、相手の心の中にある感情、話したい事を否定せずに最後まで聴くことが大切です。
話しながら自分で自分の答えにたどり着く人もいます。

「我」を消して受け止める。
最後まで聞いて言葉の真意を理解する事。
あなたが「その人の心のありようを映し出す鏡」のような「無色」の状態で向き合う事が、「傾聴」の第一歩となります。

あなたの正解ではなく、相手の正解を導く

社会で悪とされる答えを応援するのはもちろんいけませんが、「私はそれは間違っていると思う」「私だったらこっちを選ぶ」という想いに相手をコントロールしない事も大切です。

例えば、不登校を選ぶこと、今の環境から逃げる事は、近い関係の人ほど「道から逸れないで」「頑張って乗り越えて」と、心の悲鳴を上げている人に対して、逃げさせない説得をしがちであると思います。誰もが社会的通論を押し付けると、その環境に心が悲鳴を上げている人は、逃げ場がなくて壊れてしまいます。

人それぞれ、頑張れる許容量は違います。そして、時代も昔とはだいぶ変わりました。
生き辛くはなるけど、立ち止まったとしても、本来の道から逸れたとしても、それでも生きていける選択肢は年々増えていっています。
誰かが伴走して道を探っていけば、その人らしい新しい答えを見つけることが出来るでしょう。

あなたの正解が目の前の人の正解とは限らない――声を「聴き」、心の訴えに耳を傾け、その人にとっての最良の答えに届けるような、フラットであり、応援者の立場で「傾聴」してくれる人の存在は、心が辛い人の大きな心の支えとなります。

「言葉」の中身より、感情にフォーカスする

「嫌い」「辞めたい」「死にたい」

強い言葉に反応してしまいがちですが、本心は逆である場合も多いです。

「好きなのにわかってもらえない」「本当は辞めたくない」「苦しいけど死を選びたくない」

強い言葉でぶつけてくる人は、止めてほしいという本心がある場合が多いです。本心から決断している人は、人に相談せずに心の中で決意しています。

逆の感情を話している時に、ただ聞き役に徹して「そうだよね、あの人は悪い人だね」「辞める事を応援するよ」のような、言葉の表面に沿って共感することで、正反対の答えに導いてしまったり、自分の内面に気づく「聞き役」にはなれないこともあります。

表面は「怒り」だが、本心は「悲しみ」なのだな、表面は笑っていても、心の痛みを紛らわしているんだな、と、表情や声色、その人の人柄や言葉の選び方など、向き合う人を「多面的な視点」で見ながら、言葉の裏にある「感情を聴く」力を高める事が大切な鍵となります。

まとめ

あなたは相手の話を、耳で聞いていましたか?心で聴いていましたか?

話の間を気にしたり、どう返すと会話が弾むかな?という事は一旦置いておいて、相手の話と思いに集中して、心から受け止めようと向き合うと、技術的には拙くても「傾聴力」の本質に近いものになります。

あなたの周りの人との関係を、よりよいものに深めていく手助けに、この記事がなれたら嬉しいです。

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