はじめに
なんとなく空気が重い
嫌な感じがする
そういう時は、その場所に暗い雰囲気や不快なねっとりした空気が漂っていることがあります。
最近、イライラする
人間関係のトラブルが続く
そういう時は、自分の内面に怒りやマイナスの感情が渦巻いていて、それが外ににじみでていることがあります。
嫌な流れを断ち切りたいとき、「浄化」はとても効果的です。
なぜ浄化が必要か?
水は、同じ場所にとどまっていると澱み、やがて濁っていきます。
人の心も同じです。
生きていると、周囲の環境のストレスや自分自身の思考のクセなどで、黒い感情を抱え込み、思い込みが強くなり、思考が狭くなったりします。
そのまま放置すると、あなたの黒い感情や狭い思考は、その後の悪い出来事も呼び寄せてしまい、ますま悪循環になってしまうでしょう。
けれども、日々の「心の浄化」を意識することで、私たちは毎日を新しい自分で迎えられ、自分自身、そして周囲も良い方向へ変えていくことが出来ます。
動かない水は濁りますが、湧き水や山からの雪解け水のように動きと循環のある水は、ずっと清らかなままです。人も、動きと循環のある心は軽やかで柔軟です。
湧き水を頭にイメージして、自分の心の浄化を毎日行いましょう。

怒りや不満はため込まず、ごみ箱に捨てる
人の中で生きていると、理不尽な事や納得のいかない事にも出会います。
そのやり場のない「怒り」をあなたはどうしていますか?
相手にぶつけ返す?
それとも自分の中にため込んで、過食や散財で発散する?
どちらも自分を傷つけてしまいます。
理不尽なものは、あなたが受け取る必要はありません。
そのために、心の中に「ゴミ箱フォルダ」を作りましょう。
「機嫌が悪いのはは相手の領域でその人の課題。人の心の在り方は変えれないから私はこのことに心を消費しません」と自分の心から切り離し、境界線を作るのです。
すぐには手放せなくても構いません。
1か月後に見返して、あなたの心の傷を掘り返さないものになったら、ちゃんと手放すといい。
それだけで心はずっと軽くなります。

自分の思考のクセを冷静に分析してみる
人が不機嫌な時、「自分が何かしたのでは?」と思ってドキドキする(自責思考)
何かうまくいかないことがあると「あー、もういいや」とすべてリセットしたくなる(ゼロヒャク思考)
人のごまかしやズルが許せない(強い正義感)
人は誰でも、自分特有の「思考のクセ」を持っています。思考のクセも生きていくうえで積み重なった濁りでもあります。それは個性であり、人間的な魅力ですが、それが自分や周囲の人に対しての厳しさになっているのなら、「これは自分だけの尺度だな」と寛容になれると、生きていくのが楽になります。
「いい加減」とは悪い言葉のように思われますが、世の中には‟ほどよいあいまいさ” ‟ゆるさ”も必要です。
「グレーを受け入れる」は、大人の成熟した思考でもあります。
生きづらさを感じたときは、何かを変える前に「今、どんな思考のクセが働いているんだろう」とそっと自分に問いかけてみましょう。
「いいい加減」に思考をほぐす事、思考の浄化の第1歩です。

夜には感情をリセットする
「悩み事は夜に考えない方が良い」とよく言われます。
夜という時間は、どうしてもネガティブな考えに引き寄せられやすいからです。
1日の終わりには、今日の出来事や人間関係の小さなひっかかりが思い出されることもあります。
ときには、自分では処理しきれない大きな悩みを抱えたまま明日を迎える日もあるでしょう。
けれども、今日の出来事は過去であり、どれだけ悔やんでも塗り替えることは出来ません。明日、挽回するパフォーマンスをするためにも、今日のネガティブな感情は一度リセットして眠りにつきましょう。
理不尽な出来事は「ゴミ箱フォルダ」に入れて、向き合うべき問題は、朝を迎えてから考えましょう。朝の時間の方が、ポジティブな解決が出来るようです。
夜は
「今日は1日頑張った」
そう自分をねぎらって、心の水面が静まり、水が濾過して濁りが澄んでいくのをイメージして眠りにつきましょう。
夜の時間に部屋の整頓を軽く済ませておくと、朝の目覚めが「新たな1日の始まり」として清々しく迎えられます。

まとめ
浄化の習慣を取り入れる事で、人は毎日生まれ変わることができます。
心の安らぎは、あなたの中にすでにあるのです。
次回は、体と心を整える「日常の浄化法」についてお届けします。


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