「本当、クズだなぁ」
「生きてる価値、ないんじゃないの?」
「生まれてきてすみませんって俺たちに謝れよ」
あの頃の俺たちは、クラスメイトのあいつに自己否定の言葉を言わせていた。
「生まれてきてすみません」
「俺なんて生きてる価値ないです」
「人間じゃないです、豚です」
そう言わせては大笑いしていた。
俺たちの中では遊びだったんだ。
その晩、あいつが飛び降りるまでは。
次の日から、人生は180度変わった。
クラスの中心にいた俺だったが、
「よく学校来れるよね」
「どういう神経してるんだよ」
「このクラス、豚がいるなぁ、くせーなー」
と、黙って席に座っているだけで罵声を浴びせられるようになった。
歯をくいしばりながら俺は言う。
「俺は人間じゃないです。ゴミです」
「のうのうと生きていてすみません」
もう苦しさしかない。
それでも、俺は明日も教室に行く。
恥をさらして生きるしかない。

コメント