「おばあさんのお耳は、どうしてそんなに大きいの?」
「それは、お前の声をよく聞くためだよ」
「おばあさんのお目めは、どうしてそんなに大きいの?」
「それは、お前の姿をよく見るためだよ」
赤ずきんはゾクゾクしていた。
オオカミがおばあさんのふりをしていて、わからないはずがない。
(自分を味わいたいんでしょう?私が魅力的なんでしょう?)
どんどん高揚していくオオカミの声に、赤ずきんは白々しく続ける。
「おばあさんの口は、どうしてそんなに大きいの?」
「それは、お前を食べるためだよ」
オオカミは牙を剥き、向かってくる。
その瞬間、赤ずきんは銃でオオカミを打ち抜いた。
(あぁ、面白かった)
今は下僕となっている猟師を呼び出し、これは自分がやったと告げるように命じて去っていった。
赤ずきんの服は、より深い赤色を纏っていた。

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