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名所めぐり

「これが東京タワーです」「おぉ、すごい」「次は、スカイツリーにご案内します」バスはその後、六本木ヒルズ、東京都庁などを巡った。2100年。「東京廃墟ツアー」。天高くそびえる建物は、今は蔦に覆われて、風の抜ける音が響いていた。
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プレゼント

男は、一人の女性に恋をした。男は、彼女が喜ぶようなプレゼントを贈り続けた。ある日は時計を。ある日はネックレスを。彼女の喜ぶ顔が見たくて、男は一生懸命仕事に精進した。そしてついに婚約指輪を贈り、二人は結婚した。やがて女性は赤ちゃんを身籠り、か...
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18禁

その映画は「18禁」と書かれていた。少年は、18歳になった日の夜に、ついにその映画を観ることができた。ワクワクしながら見ていたが、映画の終わりまで、全くそういう映像が出てこなかった。(どこが18禁なんだよ)と投げ捨てようとした時、裏に書いて...
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ネッシー

ネッシーの写真をとったマーマデューク・ウェザレルは「あの写真はイカサマだった」と言葉を遺して亡くなった。これによって、世の中から一つの伝説が消えた。死の間際、彼はネス湖を訪れていた。ネッシーは、彼の前に静かにあらわれた。「私の1枚の写真のせ...
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井戸

我が家の裏には井戸がある。昔ながらの、つるべ落としのある井戸だ。水道で賄えてる今、井戸は埋めていいのではと祖母に言ったことがあるが、「何かあった時のために残しておきたいんだ」と頑なに譲らない。私の両親は、あまり仲が良くなかった。母が泣いてい...
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口裂け女

「私、きれい?」「もちろん、おきれいですよ」女はマスクを外し、口を見せる。「私、きれい?」「だから、きれいって言っているじゃないですか。しつこいなぁ」私は、美容外科医だ。毎日、コンプレックスを抱えた女性がたくさん診察に訪れる。大体は、「おき...
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桃を拾ったおばあさん

おじいさんは山へしばかりに。おばあさんは川に洗濯に。山も川も歩いて半日ほどかかり、家に帰ったころにはお腹がペコペコだった。ある日、おばあさんが、川で拾ったという大きな桃を持ち帰ってきた。なんと大きな桃だろう。今晩は久しぶりにお腹いっぱい食べ...
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狭き門

「あなたは一度、困っている人に手を貸しませんでしたね」そう言われ、俺は左の門に案内された。左の門は長蛇の列ができ、右の門は、まだ一人も通過していない。経費削減のため、天国の門の審査はかなり厳しくなったようだった。そんな中、「おめでとうござい...
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双子

私と妹は一卵性双生児で、本当に見分けがつかなかった。そして私たち双子は、外見に恵まれていた。美貌と瓜二つな外見で、私たちは幼少期からずっと人目を引き、告白される人生だった。私は、多くの言い寄ってきた男性の中から、最も容姿が良く、賢く、経済的...
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地獄

男は、多くの悪事を働き、地獄へ墜ちてしまった。血の池があり、針の山があり、阿鼻叫喚が響き渡る。そこには鬼が、恐ろしい顔で地獄の者たちをしばいている。その時、どこからか「蛍の光」が聞こえてくる。「もうすぐ閉館になります。また明日のご来場をお待...