HSPの人は、クラシックの音楽にとても親和性があると思います。
私は音大でピアノを専攻してきましたこともあり、クラシック音楽の中でも、特にピアノ曲に癒されてきました。
アロマオイルのように、それぞれの作曲家に異なる「効果」があると感じています。ここでは私自身の感覚をもとにHSPの人におすすめしたいクラシックの作曲家5人をご紹介します。
1.バッハ【心を整える音楽家】
「すべての音楽はバッハから始まる」と言われるほど、音楽の礎を築いた作曲家。
バッハの時代はまだピアノではなく、オルガンやチェンバロで演奏されていました。
後世の作曲家のようなドラマチックさや激情は少ないですが、規則的で整った音楽は、試験前など、不安で心を落ち着けたいときにぴったりです。
おすすめ曲
・ゴルトベルク変奏曲

2.ショパン【心に寄り添うピアノ詩人】
世界的に見ても、日本人はショパン好きだと聞いたことがあります。
短調の曲が多く、鼻の奥がツーンとするような、切ない旋律が特徴的。
四季を愛し、繊細な感性を持つ日本人に共鳴しやすいのかもしれません。
特に感受性が強く、共感力の高いHSPの人には、ショパンの狂おしいほど切ないメロディーが心に響くはずです。
おすすめ曲
・エチュードOp.25-11《木枯らし》

3.ドビュッシー【自然と共鳴する音の画家】
印象派の絵画にインスピレーションを得て、音楽で光や水の揺らめきを表現した作曲家。
月の光の変化、水面に映る反射の移ろいなど、視覚的なイメージを音に変換する独自の作風を持っています。
旋律は歌いやすくはないものの、雲のように漂う和音が、自然に抱かれているようなリラックス効果を与えてくれます。
おすすめ曲
・ベルガマスク組曲より《月の光》

4.ラフマニノフ【魂を揺さぶる音の巨人】
大きな体と、ドからオクターブ上のソまで届く手を持っていたと言われる作曲家。
その大きな手によって作られた曲は、とても難解ですが、スケールが大きくダイナミックでドラマチック。繊細さと熱狂の両方を併せ持ち、聴く人の感情を強く揺さぶります。
寄り添うというより「ガツン」と心を震わせたいときにおすすめです。
おすすめ曲
・鐘
・ピアノ協奏曲第2番

5.シューベルト【祈りのように優しい音楽】
歌曲のイメージが強い作曲家ですが、柔らかく包み込むような柔らかく包み込むようなピアノ曲も多く残しました。
その響きは、まるで胎内で耳にしたような安心感があり、静かな祈りを感じます。眠る前に心を落ち着けたい時や、優しい音に浄化されたい時にぴったりです。
おすすめ曲
・アヴェ・マリア
・子守唄

まとめ
クラシック音楽は、作曲家によって心に与える効果がまるで違います。
HSPの人は特に、音楽の微細な表情を敏感に受け取れるからこそ、自分に合う音楽を見つけると、音の処方箋として心を支えてくれるでしょう。
・「今日は「安心したい」
・「切なさに共鳴したい」
・「自然に抱かれたい」
・「熱狂したい」
・「優しさに包まれたい」
その日の気分や心に合わせて、ぜひ聴いてみてください。
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