バッドエンド

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引き出し

家族で同じ棚を使用していた。1段目は父の貴重品。2段目は母の貴重品。3段目は僕の貴重品。4段目は弟の貴重品。全ての引き出しに鍵がついていて、本人しか開けることが出来なかった。僕の家族は仲が良く、大人になっても家族旅行をしていた。今年も家族旅...
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ハチ公

飼い主の突然の死を受け入れられず、渋谷駅で待ち続けた忠犬ハチ公。そのストーリーをテレビで見ながら、私は溢れる涙をこらえることが出来なかった。「かわいそうなハチ公…」私は、隣で眠る愛犬の頭を撫でた。そろそろ時間だ。私は、鍵を閉めて家を出る。も...
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タスケテ

朝、仕事に行こうとアパートを出ると、上から1枚の紙ヒコーキが落ちてきた。その中には「タスケテ」と書かれている。(またか)はじめは心配していたが、半年も毎日続くと、もういたずらとしか思えない。丸めて鞄に投げ入れ、仕事に向かった。彼に監禁されて...
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名所めぐり

「これが東京タワーです」「おぉ、すごい」「次は、スカイツリーにご案内します」バスはその後、六本木ヒルズ、東京都庁などを巡った。2100年。「東京廃墟ツアー」。天高くそびえる建物は、今は蔦に覆われて、風の抜ける音が響いていた。
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プレゼント

男は、一人の女性に恋をした。男は、彼女が喜ぶようなプレゼントを贈り続けた。ある日は時計を。ある日はネックレスを。彼女の喜ぶ顔が見たくて、男は一生懸命仕事に精進した。そしてついに婚約指輪を贈り、二人は結婚した。やがて女性は赤ちゃんを身籠り、か...
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時効

娘が殺されて20年。ついに時効の日が来てしまった。あの日から、娘を守れなかったふがいなさと犯人への怒りは、年月とともに薄まることもなく、今でも犯人が現れたら怒りで殺してしまうかもしれない。時効の朝、「犯人、見つけてあげれなくってごめんね」と...
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足跡

私は、仕事で成功をし、莫大な富を築いた。その富におぼれず、社会貢献活動もしている。そんな私だが、消したい過去がある。成功する前、若気の至りで、かなりの悪さをしていたのだ。もう足を洗ったが、私が成功してから、かつての悪友が自分の前に顔を出すよ...
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理想の彼女

彼女は、僕の理想にぴったりだ。当然のことだ。私が自分の理想に合わせて作り上げた、AI人間だからだ。顔は本当にかわいいから、ずっと見惚れていた。でも、美人は三日で飽きるとは本当で、数日見ているうちに美しさには興味がなくなった。それでも、性格も...
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ガラスの靴

ガラスの靴を落として城を去っていったシンデレラ。次の日からはまた、朝から家事に追われる生活に戻っていた。そんな中、王子が昨夜のガラスの靴を見せながら、「この靴にぴったりと合う人を探している」と町の女性を集めていた。女性たちは、我こそはとガラ...
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宇宙飛行士の帰還

火星の調査の後、男は地球に向かっていた。広い宇宙を旅したが、青く美しい星は、地球だけだった。子どもの頃から空を眺め、宇宙に出ることに憧れていたが、離れて改めて故郷である地球の美しさに気づいた。多くの植物や生命の輝きが、その美しさの源になって...