境界線

ショートショート

文章にはスプーン一杯分くらい、書き手の人間性が投影されると感じる。

私と彼女は、まだまだ無名のしがない物書きであった。
私も彼女も、0から1を生み出すのは苦手だけど、今あるものを自分の感性でアレンジするのが得意であった。

私には、人のことを懐疑的に見てしまい、人の熱意も醒めた目で見て嘲笑してしまう癖があった。
一方、彼女は、人を愛し、相手の良い所を引き出そうという優しさがあった。

私たちは、同じ1つの作品をアレンジして、公募に出すことにした。

私の作品は、
「パクリだ、作品を愚弄している」
と非難され、

彼女の作品は、
「最大級のオマージュだ」
と賞賛された。

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