信長とホトトギス

ショートショート

「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」

信長に捕らえたホトトギスは、恐怖で固まっていた。
侍従が勘違いして捕らえたが、自分はホトトギスではない。

「さあ、鳴いてもらおうか?」

信長に睨まれながら、捕らえられた鳥は、聞いたことのある鳴き声をまねる。
「カァ、カァ」
「違う、それはカラスだ」

「カッコウ、カッコウ」
「それはカッコウだろう」

「さあ、三度目の正直だ。次間違えたら…、わかっているだろうな?」

「…ホー、ホケキョ」

「そうだ、それだ。命拾いしたな」
鳥は、ほっと胸を撫でおろした。

九官鳥は、ホトトギスとして信長に愛された。

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