私は、今、世界的な建築物の責任者となっている。
建築界の概念、歴史を塗り替えるような、大きなプロジェクトだ。
完成目前となると、1日1回、脅迫電話が届くようになった。
「この建物の完成はさせるな。恐ろしいことになるぞ」
同業者の嫌がらせだろうと無視を決め、今日ついに完成にこぎつけた。
「今日は、世界一高い建物の完成式典にお集まりいただき、ありがとうございます」
私が壇上に立ち、挨拶を始めた途端、天から稲妻が落ちてきて、地面が崩れ始めた。
「だからやめろと言ったのに…」
神は燃え上がる地上を見下ろし、ぽつりとつぶやいた。


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