塀の外

ショートショート

長い刑期が終わり、今日がようやく出所の日だ。

「今日からは、自由だ。頑張れよ」
刑務官の握る手には、強い力が込められていた。
「はい。お世話になりました」
握り返す俺の手は、小刻みに震えていた。

空は青く澄み渡っている。
俺はその青空を見ながら思った。
(この空も見納めだな)

その時、電柱の影から刃物を持った人が向かってきた。

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